板子乗降臨 観てきました。
思った以上に見ごたえあり。
張り切って出かけたら、なんと一番乗りで到着しまして、渾身の整理券1番をゲット。
映画なら少し後ろに陣取るところですが、どうせなら間近かで観たいと、一番前のど真ん中、どストライクゾーンを惜しげもなく陣取る私たち。
前を陣取ったはいいけれど、俳優の渡部豪太さんばかりに見とれて、お話に集中できないんじゃないかとやや心配もしました(笑)。
もちろん最初は目を皿にしてガン見。だって次にテレビで見たときに覚えておきたいじゃないですか(何をって…しっ、質感とか?(笑))。
でもそうしていたのも束の間。あっと言う間にお話に引き込まれていきました。
舞台は宮崎の樅ノ町(もみのまち)という架空の田舎町。ずっとこの町に貢献してきた製薬会社が、工場を建設することになり、それに対して反対運動を起こす町の人たちの人間模様が描かれています。渡部豪太さんが演じるサーフィン移住者のミツルが、この反対運動に加わることに。
最初あらすじを見たときは、正直おもしろいかどうかもピンと来なかったのですが、いざ始まってみたら、もうね、まんま身近な出来事みたいに思えてくる感じ。
登場人物も、一人一人が身近な誰かと重なっていくんです。「ああ。こんな人いるいる。」って。
サーファーの移住者も、サーファーにとっては本当に身近な存在なので、何もかもが身近に感じられ、そして ときおり笑いを誘い、でもしっかりと重たくて…。
なんにおいても「てげてげ」がキーワードとなっているような、宮崎のいいところ、悪いところ、移住者との関係性が本当によく描かれているように感じました。ときおりハッとするような、本質にふれるセリフが織り込まれていたり。そんな人間模様を描く舞台演出がまた素晴らしくて、場面と場面をつなぐ演出とか、終わり方とか、本当にステキでグッときました。
これを観たからといって、人生の何かが解決したり、清々しい気持ちになったり、もちろんそんなことにはならないのですが、なんだか心にスパイスをひと振りされたような、そんなすてきな気分です。
そしてあらためて、ライブっていいなって思った。
テレビや映画とはまるで違う。発する声が、表情が、空気感が、直に五感に入ってくる感じがたまりません。たまたま案内をいただいて、これは乗っかっておくべきかなあと思って劇場に足を運びましたが、やっぱりこういうことには乗っかっておいて正解。
昨晩は帰宅して、いただいたパンフレットを見ながら、しばらく余韻に浸っていたのでした…✩
板子乗降臨は日曜日までやっているそうです。日曜日はまだチケットありそうでしたよ♪ぜひ。
宮崎木崎浜近くのサーフショップ&ウェットスーツファクトリー「サーフスリー」
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